手続き方法や条件、メリット・デメリット、その後の生活(クレジットカード)などを解説。

陳述書について

【はじめに】
各地方裁判所によって若干書式が異なっています
実際に書式を準備する際には、最寄りの裁判所でご確認ください

陳述書に関して
  • 申立者の現在の状況
  • 家族構成
  • 職歴・結婚/離婚歴
  • 以前の生活状況
  • 債権者との状況
  • 借金の理由
  • 返済状況
  • 破産または関連事件継続の有無

申立者自身についての陳述書の書き方

陳述書の1枚目は、自己破産の申立者に関する事項を書くようになっています。

陳述書の1枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(1枚目)の書き方 ポイント!

現在の職業ですが、会社代表者や自営業者の場合、事業の清算との関連で法律的な判断を必要とする場合があります。ですので、この場合は本人申立てではなく弁護士や司法書士の先生に依頼しましょう。

申立者の家族構成についての陳述書の書き方

陳述書の2枚目は、自己破産の申立者の家族構成等に関する事項を書くようになっています。

陳述書の2枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(2枚目)の書き方 ポイント!

家族の収入を書くようになっていますが、ありのままを書くようにしましょう。
例えば、別居の息子が十分な給与を得ていたとしても、保証人等になっていなければ弁済を求められることはありません。

申立者の職歴や婚姻歴について

陳述書の3枚目は、自己破産の申立者の職歴や婚姻歴等に関する事項を書くようになっています。

陳述書の3枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(3枚目)の書き方 ポイント!

職歴を書くようになっていますが、ありのままを書くようにしましょう。職歴から当時の収入や、借金の経緯等を総合的に判断するのに使われます。

申立者の生活状況について

陳述書の4枚目は、自己破産の申立者の以前の生活状況に関する事項を書くようになっています。

陳述書の4枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(4枚目)の書き方 ポイント!

ここでは、以前の生活状況の中でも浪費と考えられる部分について記載するようになっています。
書ききれない場合には、コピーをとり書くようにしましょう。

浪費による債務超過は、免責不許可事由としてもあげられていますが、最近では裁判官の判断で免責となるケースも増えてきています。

『免責を得るために・・・』と、隠し事をするようなことは絶対に避け、ありのままに書くようにしてください

申立者と債権者との関係について

陳述書の5枚目は、自己破産の申立者と債権者との現在の関係等に関する事項を書くようになっています。

陳述書の5枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。
陳述書の6枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(5~7枚目)の書き方 ポイント!

このサンプルでは債権者との状況について、詳しく記載するような事項はありませんが、中には詳しく記載を求められる書式もあります。いずれにせよ『以前、裁判所から届いた書面(訴状・差押・仮差押決定書など)』や債権者(キャッシング会社など)との間で交わした書面(和解書など)などを引っ張り出しておきましょう

債務の発生原因に関しての項目はチェックを入れるだけです。
しかし借金の原因を今一度、思い返してからチェックを入れるようにしましょう。中には安易に『生活費が足りなかった』 の項目だけにチェックを入れる人もいるようですが、自身の職歴や一般的な平均収入などと照らし合わせて、裁判官も判断していきます。

そして、借金がどのように積み重なっていったのかをできるだけ詳しく書きます。思い出すのも大変ですが、正直に記載してください。

全体を通して矛盾が出ていたり、思い出すのが面倒だ・・・と虚偽の記述をすると、それこそ免責不許可となってしまうこともあるでしょう。

当然、長い年月を重ねて借金が積み重なってきているのですから、書ききれない方もいらっしゃるかと思います。その場合は、下記の用紙(陳述書7枚目)のように追加記載ができる用紙があると思いますので、それをコピーし、記入してください。

陳述書の7枚目は、借金がどのように積み重なっていったのか、その経緯を記載する用紙です。

申立者の不当な財産処分の有無について

陳述書の8枚目は、詐術・廉価処分につながる利用等の有無に関する事項を書くようになっています。

陳述書の8枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(8枚目)の書き方 ポイント!

ここでは詐術と廉価処分の有無が聞かれています。
要は、他人を騙してお金を借りたことがあるのか、またクレジットカードなどで商品を買って、すぐに不当に安い値段で転売や質入をしたことがないのかということを問われています。

もちろん、これらは免責不許可事由の一つとしてとしてあげられる可能性のあるものですが、ありのままを記載するようにしましょう。

用紙が足りない場合には、コピーをとって使用します。

申立者の借金の返済状況について

陳述書の9枚目は、返済状況の経緯や過去の破産・免責の有無に関する事項を書くようになっています。

陳述書の8枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(9枚目)の書き方 ポイント!

ここでは、返済状況について聞かれています。

  • 健全な状態で、借入・返済をしていた時期
  • 自転車操業に陥った時期
  • 明らかに返済できないと分かった時期

また過去の破産・免責の有無についても問われています。
ありのままを書けばよいでしょう。

確かに7年以内に免責を受けていた場合は、免責不許可事由としてあげられますが、それでも絶対に免責が受けられないわけではありません。
裁量免責という形もありますので、ありのままを記載してください。

申立者の今後(破産後)の生活について

陳述書の最後は、今後の見通しや破産後どのように考え生活を送ろうとしているのか、破産申立者の意見を書くようになっています。

陳述書の10枚目の書き方をサンプルを使用して、説明しています。

陳述書(10枚目)の書き方 ポイント!

今後、免責が降りて借金が帳消しになるということは、逆を言えば、返してもらえると思って貸したのに返してもらえなくなる人がいると言うことです。

そういう方のことも考えながら、今までの反省点や今後の生活をどのように送ろうと考えているのかなど、自己破産を申し立てるあなた自身の思いの全てを思い切り書くようにしましょう。

当然、書き入れないという人もいるでしょうから、その場合は別紙を用意して書きましょう。文章量が多いと・・・などと考えず、あくまでも自分の気持ちに正直に書くことで、判断を下す裁判官の気持ちにも届くのではないでしょうか。

必要書類